JATAC|特定非営利活動法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会

特定非営利活動法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会
Nonprofit Organization Japan Athletic Trainers Association for Certification

スポーツ外傷・障害予防の立場からスポーツを支えるために NPO法人JATAC事務局
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2010年11月01日

第7回米国アスレチックトレーナー研修

今年度2度目の米国研修はこれまでと内容が大きく変わりました。5月に柔道整復師の有資格者を中心とした「アスレチック・トレーニング・アドバンスコース」を開催し、8月は3つの領域(アスレチック・トレーニング:担当JimWallis、ACSMフィットネスアセスメント:担当Gary Brodowicz、ストレングス&コンディショニング担当Randy Miller)の基礎を中心とした「ベーシックコースJとなりました。会場は例年通り緑豊かなオレゴン州の州都ポートランド市の中心に位置するPSUことポートランド州立大学。本協会会員4名を含む大学生、専門学校生を中心とした17名の参加がありました。

研修旅行記

早川豪徳(JATAC福岡、北藍骨院)
私は今年3月に柔道整復師となり、現在整骨院で研修生として働いております。整骨院には犠々な年齢層のスポーツ選手が訪れ、その大半は健康増進を目的にする中高年や成長過程の中・高校生です。彼らの負傷経緯をきいてみると不適切な練習方法であったり、過度な練習であったり、予防意識の欠如など、ちょっと気をつければケガを未然に防ぐことができ大事な試合を俸に振る必要はなかったものも少なくないのです。またケガの処置は言うまでもなく外傷後のリハビリも選手を皐〈競技に復帰させる重要な鍵ではないかと思うのです。しかしながら私は経験も浅く適切なアドバイスがしてあげられないこともあって、基本的なトレーニング方法や外傷後のリハビリの仕方を、まず自分自身が学ぶ必要性を強く感じておりました。今回米国研修に参加して実際にアスレチックトレーナーの方々が活躍するところを目のあたりにして、その手際のよさには感心させられましたし、また講義では走り方からウエイトトレーニングの仕方、ボールを使ったトレーニングなど基本的なトレーニング方法を学び、負傷の程度や回復段階に応じた評価の仕方、リハビリのやり方などをこと細かく説明して頂きました。
以前は患者さんから正しいトレーニング方法やリハビリについて質問されても、なかなか十分な説明をしてあげることが出来ませんでしたが、現在は相手の納得のゆくような内容を伝えることが出来るようになりました。今後も様々な研修会に参加しながら自己研舗に努めたいと思っております。

ポートランドアスレティックトレーナー研修に参加して

月川拓(JATAC鹿児島 鹿屋体育大学体育学部)
私は今回ボードランド州立大学でのアスレティック・トレーニング研修に参加したのは2回目でした。東京YMCA社会体育専門学校に在学していた去年、初めての海外がこのアメリカでの研修でした。あの時は初めての海外ということでアメリカの何から何まですごいと感じ驚きの連続だった事を今でも覚えています。
今年は社体から箆児島県にある鹿屋体育大学という国立で唯一の単科体育大学に編入学をし、トレーナー活 動を本格的に始めた年でもあったので、、是非この研修に参加してトレーナーとしての新しい知識を身に付けようと思い、今回の研修に参加しました。2回目ということで少し慣れていた部分があり、終始リラックスして研修に参加することができました。講習の内容も去年と重複することもなく、日本ではまだあまり見られないようなリハビリ器具やトレーニング方法を見せてもらうことができました。特にアジリティートレーニング、ウエイトリフティング、テーピングの実技講習は勉強になりました。私自身、経験が浅いですがトレーナーの立場から見て関心したことは、ポートランドの選手は自らすすんで自分の休のケアを行っている選手の数が日本に比べ、明らかに多いということです。これは自分の体のことを選手自身がしっかり杷握して自己管理をしているからだと思いました。日本のトップのプロアスリートや実業団アスリートでは自己管理をしっかり行っていると思いますが、大学生レベルで意識してできているところを見せられて私はトレーナー先進国のアメリカの偉大さに感心しました。講習だけではなく他にも色々な体験ができました。ポートランド州立大学の学生寮のような所に泊まり、自由時間にポートランドの中心街を歩き文化にも触れることができました。都会ですが自然にあふれでいる街で、人も優しい人達ばかりでした。最終日にはシアトルに飛行機で移動してシアトルマリナーズのゲームを観戦し大いに盛り上がりました。マリナーズは負けてしまいましたが・・・。今回の研修で、得たものは非常に大きかったで、す。私はポートランドで吸収した知識を日本の現場で活かせるように、これからも努力していきたいと思っています。また機会があったら研修に参加してポートランド州立大学ATのJimWallis 、親友のJonathanに気のきいたジョークでも言えるように英語を勉強しておきたいと思います(笑)

研修旅行記

林 悠佳(JATAC千葉 千葉大学教育学部3年)
今回の米国研修では、見失いかけていた自分の目標を再確認する事ができました。やはり「百聞は一見にしかず」だと思います。実際にトレーナーの活動を見学して、ただテープを巻くだけでなく、選手のために、チームのためにトレーナーとしてどんなことをしてあげたら良いのかというのを考えたり、学んだりすることができました。
また、閉じ目標を持った仲間たちと出会えたことも、自分にとってとても刺激になりました。今回の研修に参加できて本当に良かったと思います。機会があればまた参加したいです。

研修旅行記

西尾知浩(JATAC愛知、中和医療専門学校・柔聾科1年)
今回初めての参加となりましたポートランド研修でしたが、本当にいろいろな経験をし、たくさんの事を学びとることができました。私は今回の研修で一番印象に残っているのが、選手の練習前後のケア見学です。練習前に大勢の選手達がケアやテーピングを求めてトレーナールームに入ってくる、その選手達を相手にJimを中心としたトレーナースタッフがケアやテーピングに取り組んでいる姿に物凄く感動しました。またケガをしている選手にトレーナーが1対1でケガの状態や原因を説明している姿には選手とトレーナーの信頼関係を感じました。
講義や実技の時に通訳をして下さった稲垣さんと彩子さんの二人の存在にはとても良い刺激を受けました。稲垣さんも彩子さんも積極的にJimを初めとするトレーナースタッフとコミュニケーションを図り、日々トレーナーの仕事に励む姿勢には本当に学ぶべき事が多かったです。アメリカという言葉が違う国で頑張っている二人がとても素晴らしい!と思いました。本当に今回のポートランド研修は毎日が充実していて毎日が楽しかった事もあり、あっという聞に10日聞は過ぎてしまいました。御一緒に参加された早川さん、拓さん、悠佳さん、そして東京YMCAの方々と共に研修が出来たことが本当に嬉しかったです。この研修を通じてたくさんの方と出会えたことが私にとって一番大きな事だったのではないかと思っております。
最後に引率をして下さった菊地先生、山下先生には本当に感謝しています。またこのような素晴らしい研修を御紹介下さった愛知先生にも大変感謝しております。これからもどんどんJATACに関わっていき、研修にも参加したいと思っています。シアトルではマリナーズの試合観戦で、私の母校「愛工大名電」の先輩でもあるイチロ一選手を見ることがで、きたのがラッキーでした。

終わりに

今回は、参加者のほとんどが学生であり、引率の私が最年長というこれまでにない研修になりました。宿泊も大学の学生寮(Ondine)を使い、気分は修学旅行の引率です。参加者の半分は未成年ということで、特にシアトルで、は安全に気を遣いました。今回最も大きなアクシデントは、行きのシアトルでの乗り継ぎで、参加者の一人がセキュリティに引っかかり、乗り継ぎ便に遅れたことです。9月11日が近づいていることでチェックが厳しくなっていました。表向き平静を装い、カウンターで強気にこちらに不手際がないことを伝え、無事に次の便でポートランドに向かうことが出来ましたが、内心はどきどきしていました。途中体調を崩した参加者もでましたが、幸い特に大きな事故もなく無事日本に戻れたときは、これまで以上にほっとしました。ポートランド最後の夜、現地スタッフとの別れを惜しみ、Ondine のロビーで皆が泣いているのを見て、今回の企画が間違っていなかったと思いました。来年は更に素晴らしい研修になるように願います。(菊地)
講習1日目 @ナイキ・ワールドキャンパス視察
Aトレーニングルーム、フットボール練習見学
講習2日目 @ス卜レングストレーニングの基礎
AV02max.無酸素パワーの測定
講習3日目 @各種ストレングストレーニング実習
Aプライオメトリックス・バランスボール・フリーウエイト
講習4日目 @スポーツ医学チームの構成
Aテーピング・リハビリテーシヨン実習
B修了式兼ガーデンバーティ(Jim先生の自宅)
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写真その1
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写真その2
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写真その3
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写真その4
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写真その5
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写真その6
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写真その7
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写真その8
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posted by jatac-atc at 00:16| 海外研修