第52回なみはや国体・高校硬式野球の部(近畿ブロック)
開催日:平成9年10月27日(月)会 場:大阪ドーム


私の担当は『智弁和歌山Vs徳島商業』の準決勝戦前日でした。智弁和歌山高校・事前練習の
救護・トレーナーとして参加しました。
一昨年にトレーナー資格を取得してから救護を兼ねたトレーナーとして地元のスポーツ大会に参加をしており、今回は近畿ブロックの事務局を通じて国体への派遣が要請されました。
活動としては選手の会場到着時刻の1時間前に会場入りし、持参した備品としてトレーナーベッド、包帯、テーピング各種はじめとしたトレーナーキッド一式とアイシング用の氷を準備しました。
智辯和歌山高野球部は同年夏の甲子園優勝校の強豪校であるため、競技歴の長い選手が多く試合前のコンディショニングとして関節の柔軟性を高めるために主としてストレッチを施し、腰部や肩関節の不調に対してはストレッチだけではなく、マッサージやテーピングなどの処置も施しました。
グランド練習では試合を想定しての守備やバッティング練習、ブルペンではピッチャーが投球練習をしていたので肘関節に負担のかからない体の動かし方や投球フォームについてもアドバイスしました。
練習後は、再び選手のケアを施し、疲労している筋肉をアイシングし、関節の補強などにはキネシオテーピングを貼付しました。また準決勝に出場するメンバーには疲労回復のためマッサージやストレッチなども施しました。
練習は午前で終了したので、その後、大阪ドームを後にして大東市の職場に戻りました。
その日の振り返りとして就寝前に色々な事が頭に浮かびました。肘関節のテーピング固定は緩過ぎたかな…、大腿四頭筋のストレッチは軽すぎたかな…、キネシオテープは汗で剥がれなかったかな…など、自分では一人一人に適した最善のケアをしましたが、選手からはどんな評価を受けたのであろうか…と、考えは尽きませんでした。
しかし、なみはや国体(大阪ドーム)で夏の甲子園を制覇した優勝校をサポートできた喜びは、私にとって貴重な経験となりました。
これからも現場の経験こそ自分の財産となり力となる事を信じて、自己技術向上の為、
スポーツ現場でトレーナー経験を積み重ねていきたいと考えています。
(前田 為康:近畿ブロック)


第9回さわやか健康まつりにおける健康スポーツ相談:当別町(北海道支部、平成9年)




毎年恒例の健康スポーツ相談に近隣在住の会員らとともに相談業務を担当しました。
(北海道支部:小野寺恒己)
JATAC青森県支部活動(平成9年度)
平成9年
4月 県南高校バドミントン大会(12人)
5月 うみねこマラソン大会(1人)
6月 県高校総体バドミントン(15人)
筑波大スピードスケート選手体力測定(2人)
東北高校総体(塩釜市)バドミントン(8人)
10月 県中学柔道新人戦(1人)
11月 県高校バドミントン新人戦(弘前市)(3人)
12月 全日本スピードスケート選手権(2人)
平成10年
1月 北高校選抜バドミントン大会(10人)
長野国体スピードスケートトレーナー活動
2月 県スピードスケート選手権(2人)
トレーニングセミナー (中高生対象)(15人)
(青森支部:坂本一雄)
第2回埼玉ゆうあいバスケットボ−ル大会に参加して(埼玉支部)
平成10年3月1日降りしきる大雪の中、第2回埼玉県ゆうあいバスケットボール大会が国立身障者リハビリセンター内の体育館で開催された。JATAC埼玉支部から鈴木章夫、今井裕之が「テーピング指導コーナー」でサポートした。
この大会は埼玉県内の知的障害者が中心となって日頃親しんでいるバスケットボールを通して、その力量を競い合い互いの交流を深めようとする新しいイベントである。全国的レベルで行われている知的障害者スポ−ツ大会(ゆうあいビック)は、すでに数回の歴史がある。試合は関東近県内、男性11チーム、女性3チームによるトーナメント方式で行われた。2人は試合開始2時間前に現地入りし、体育館内のトレーニング場を借りて施術に当たった。
取り扱った症例は
1)大腿部挫傷 23歳女性
2)手背部挫傷第5指MP部捻挫 17歳女性
3)ジャンパ−膝 20歳女性
4)第5指PIP掌側板損傷 23歳男性
その他テーピング、膝痛等の相談、テープの借用
主催者側の場内アナウンスや冊子でのアピールがあったが施術に訪れた選手は少なかった。しかしながらテーピングへの興味は高く、テープの借用、テーピング に関する質問は多かった。
訪れた選手が少なかった原因として,選手側に「自分達のことは、自分達で」といった他者を受け入れない風潮があったことが上げられる。また、こちらのアピール不足,雰囲気つくり・コミュニケ−ションの不足、相互理解の不足、広報活動の不足があるのかもしれない。加えて主催者側の広報不足も感じられた。
このことから今後の課題としてJATAC活動が衆知されるように努力していくことが必要と考える。
(埼玉支部:今井裕之)