第10回さわやか健康まつりにおける健康相談:(北海道当別町、平成10年度)


開 催:平成10年8月30日(1998)
場 所:北海道当別町総合体育館
テーマ:歩く健康
北海道当別町が主催した「さわやか健康まつり’98」の健康スポーツ相談の相談員を北海道支部が担当した。ブースを訪れた方は、167名であった。訪れた方々に運動状況と健康状態について調査票に記入して頂いた。次に、他のコーナーで計測された体重や体脂肪率、血圧に加え、担当コーナーでは血流動態の指標となる加速度脈波計を用いた測定を実施してアドバイスを行った。
その結果、現在「運動をしていない」方は全測定者の50%以上であった。また「腰痛あり」の方は同じく50%以上であった。肥満者は25%であった。また末梢循環動態は高齢者型の波形を示す割合が高齢者ほど多く認められた。そのため、個別に健康づくりと減量のための運動プログラムをお勧めした。
日本人女性は加齢に伴い腰痛疾患が増加する傾向にあり、また下半身の筋力も衰退してゆく。そこに肥満が加わると、日常生活の動作にも支障が生じやすくなる。腰痛により外出行動や人付き合いが消極的になる生活は望ましい生活とは言えない。そのため、腰痛の加療と同時に軽めの運動をお勧めした。
(北海道支部:小野寺恒己、片岡利正、佐藤勇司、山英幸、片平信彦、粟井俊安)