JATAC|特定非営利活動法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会

特定非営利活動法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会
Nonprofit Organization Japan Athletic Trainers Association for Certification

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2010年11月01日

第12回米国研修

本年度で4回目となるアスレチックトレーニングセミナー・アドバンスコースが、ゴールデンウイーク真っ只中、オレゴン州ポートランド市で開催された。岡本武昌団長(特別会員)以下、本協会会員5名(石塚正人、岡安学、高間敦子:以上愛知、高橋仙二:岐阜、五反田重夫:兵庫)を含む9名が参加。ロサンゼルスから竹内・小高両会員が通訳として参加した。

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到着後まずはBullpenで一杯
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ホテル名が「Doubletree」から「University Place」に変ってました
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Jimお得意のブラインドテーピング
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Duaneによるキャスティング
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膝の障害評価実習。跳躍動作の着地に着目。
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岡本団長(6○才)もシャフトを使った実技にチャレンジ
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夜はホテルでミーティング
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見学に行った「ルイス&クラーク大学」。後ろの建物が大学本部棟。
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NBAブレイザーズの施設にて。チーム組織についての説明。
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同じくブレイザーズの施設で。ストレングスの実習。
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チームPTのクリニックで。赤いシャツがPTのロザリオ。
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研修のフィナーレは恒例のガーデンパーティ。

研修旅行記

かねてより関心のあった「アメリカでのアスレチックトレーナーの現状」を知るべく、今回始めて米国研修に参加する事となった。飛行機の窓から見たポートランドは緑豊かな都市で、明日からの研修が実りあるものだろうと直感した。到着後ホテルのチェックインまでにJim先生のご厚意により、オレゴン州で2番目に大きいと言われるMULTHOMAH FALLSに案内して頂いた。落差約240mの滝は壮大で、米国の大きさを感じさせられた。

受講1日目の午前はPSUの規模や設備の大きさ、それにトレーナールームを頻繁に出入りする身長2m体重100kgをこしているだろう選手の雰囲気にのまれ完全に受身で過ごしてしまった。が、午後からは自分が今回目標に持っているいくつかの点を吸収しようと、質問や、用具を手に取り実際に体感する事を心がけた。ATC達は質問に心よく丁重に答えて下さり、私がこの研修の中で自分なりにテーマに持ってきたものを埋める事がほぼ出来たのは大変うれしかった。驚くことにこの州は、州立の学校内で、能力のある学生に惜しみなく援助をする。行き届いた大きなトレーニング施設、トレーナールームでの治療費はもちろん、ユニホームやそのクリーニングまでも。この状況を日本の学生選手達が知ったらこぞって留学を希望するだろう。だが反面、プログラムをこなさない学生は即刻他の大学にうつらなければならない。厳しい自分管理が必要である。この点も日本の若者に紹介したい。

今回の研修では本当にたくさん得たものがあったが特に印象に残った事が2つあった。1つは「初めて来た選手の対応に主幹のようなものをもってあたられているか」と言う質問に対して、Jim先生が「治療に関しての主導権はどちらがもっているかを明確にすることが大切です。例えば、選手がはじめてトレーナールームに来て、いきなり、痛めている患部をマッサージしてくれたらいいといったことがあります。私は、初対面である君の身体の今までの履歴や今回の症状にいたった経緯も十分に知らない。処置を始めるのには不十分だ、ということを最初に指導し今日はそのまま帰るようにいいました。」と答えてくれたことである。次回からその選手はJim先生に敬意を表し、効果の高い治療、指導が行われ、信頼関係がうまれ、今も継続しているというのである。もうひとつは夕食のテーブルで、ATCのDuaneとビールを飲みながら、それぞれの国での状況の相違点や、お互いの将来の夢にいたるまで実にフランクにじっくり話す機会に恵まれたことである。私の前に座る外国人の選手が自分の国でどのように指導、治療を受けてきているかを知ったことを含めて、この研修が今後、海外の選手や外国人の患者と向き合う時の大きな糧となるだろう事はいうまでもない。

最後になりましたがJim先生、各教授、各ATC、そして今回参加された先生方、通訳の竹内、小高両会員、全ての行程で奔走してくださった菊地事務局長、本当に有難うございました。(文責 五反田重夫 兵庫支部)

※この文章はニュースレポート第31号に掲載したものです

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