平成16年5月1日から7日までの1週間、オーストラリア、サウスオーストラリア州アデレードにて、第4回豪州研修(フットワークショップパートU)が開催された。会場は、サウスオーストラリア大学健康科学学部で、岩田勝団長(本協会副会長・大阪体育大学)の元、会員9名を含む11名の参加があった。
- 5/1(土) 空港集合 空路でアデレードへ
- 5/2(日)
午前:アデレード国際空港着
午後:パートTの復習(Andrew Van Essen)
臨床に入るまでの患者への対応、バイオメカニクスの測定と評価
Essen先生を囲んで夕食会 - 5/3(月)
1.神経の痛み(Michael Shacklock)
2.歩行の分析(Craig Douglass)
3.歩行の画像による動作分析(Craig Douglass)
足関節角度の測定と診断、トレッドミルを使用しての歩行分析
4.テーピング(David Spurrire)
膝蓋骨矯正、足関節内反予防の簡易なテーピング - 5/4(火)
1.スポーツ靴とバイメカ(Simon Bartold)
足の発育発達、床からの感覚、加重のパターン、靴底と地面の接点の関係
2.足形(石膏)制作(Andrew Van Essen)
3.制作した足形の評価(Chris Walker)
4.足底板の制作(Chris Walker)
足形からの足底板処方、処方箋サンプル
18:00からポートパワークラブ(オーストラリアゲームのプロチームのクラブ、ラグビーに似たオーストラリア独自の競技でラグビーよりも人気があるらしい)の施設見学。 - 5/5(水)
1.膝損傷の触診・テスト法(Pat Custance)
講義(急性・慢性的)、実技(前十字・後十字靱帯、内・外側靱帯、半月板)
2.ストレッチとテーピング実習
ストレッチ−下腿三頭筋(内側・外側)、大殿筋(伏臥位・仰臥位)、テーピング−膝蓋骨周囲、足関節部
3.足底板作成(実践)
4.歩行のバイオメカニクス
5.ポディアトリー開業医院の見学:トレッドミルを使用しての歩行診察の実践
6.足底板工場見学:足底板製作の工程の説明と製法見学
7.スポーツ・メディカルクリニック訪問 スポーツ障害、リハビリテーション等の施設と組織の見学と説明
19:00からポディアトリーの修学のためアデレードに留学中で今回の研修に現地より参加した渡辺英一先生の研究発表「足底部への刺激による効果−砂利道歩行の効果」を拝聴。
夕食会 - 5/6(木)
1.テスト
2.コンピュータによる足底板の製作(Dan Eversam)
3.足底板の調整(実践)
4.歩行のパターン(総括的講義)(Andrew Van Essen)
歩行時の観察・診断、ランニング時身体全体の動きの観察
外彎膝、内彎膝、足関節運動の制限、その他
5.閉校式:Essen教授から修了書授与。受講した講義室で記念撮影。
18:35アデレード空港を渡辺、濱口(現地参加・留学中)両先生に見送られて機乗する - 5/7(金) 成田空港着解散
![]() 明け方、経由地ブリスベーンに到着。 |
![]() 到着日の午後から早速講習。右は通訳の蛭間先生。 |
![]() 最初は、パートTの復習(Essen先生のバイメカ計測) |
![]() ビデオを使った歩行分析(2日目)。 |
![]() ビデオの後は実地。 |
![]() Davidによるテーピング。 |
![]() Essen先生の素晴らしいキャスティング技術(3日目)。 |
![]() 出来上がったキャストを評価。 |
![]() 迫力満点のオーストラリアン・フットボールを見学。 |
![]() ストレッチ実習(4日目)。写真中央が岩田団長。 |
![]() アデレード郊外の町並み。 |
![]() 足底板製作工場を見学。 |
講習1日目 | 1、神経の痛み:神経周囲組織の損傷が神経を圧迫し疼痛発生、神経支配下組織の異常による疼痛発生 ( Michael Shacklock ) |
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2、歩行の分析:歩行のバイオメカー距骨下関節の動き、ショパール関節の動き ( Craig Douglass ) | |
3、歩行画像の動作分析:足関節角度の測定と診断、トレッドミルを用いた歩行分析 ( Craig Douglass ) | |
4、テーピング:膝蓋骨矯正、足関節内反予防の簡易的テーピング等 ( David Spurrier ) | |
講習2日目 | 1、スポーツ靴とバイオメカ:足の発育発達、床からの感覚、荷重のパターン、靴底と地面の接点の関係 ( Simon Bartold ) |
2、足型(石膏)制作:足型陰性モデルの採型実習 ( Andrew Van Essen ) | |
3、制作した足型の評価:自然な形で作られているか評価 ( Chris Walker ) | |
4、足底板の制作:足型からの足底板の処方、処方箋のサンプル ( Chris Walker ) | |
5、ボートパワークラブ(プロスポーツチーム)施設見学 | |
講習3日目 | 1、膝損傷の触診・テスト法:前・後十字靭帯、内・外側靭帯、半月板 ( Pat Custance ) |
2、ストレッチとテーピング実習:下腿三頭筋、大殿筋、膝蓋骨、足関節 | |
3、足底板作成:素材の成形と研磨 | |
4、歩行のバイオメカ:効率的な歩行、脊柱・腰痛との関係、歩行幅 | |
5、ポディアトリークリニック見学:トレッドミルを使用しての歩行診察の実践 | |
6、足底板製作工場見学:製作工程、製法 | |
7、スポーツ・メディカルクリニック訪問:スポーツ障害、リハビリテーション施設見学と組織運営 | |
8、現地でポディアトリー修学中の渡辺英一会員(神奈川支部)によるジャリ道歩行の講義 | |
講習4日目 | 1、テスト |
2、コンピューターによる足底板製作:データの処方、作成 ( Dan Eversam ) | |
3、足底板の調整:計測と素材の調整研磨 | |
4、歩行のパターン:歩行時の観察・診断、ランニング時の観察、症例、その他 (Andrew Van Essen ) | |
5、閉校式 |