第3回全日本大学軟式野球選抜大会トレーナー活動報告 (長野支部)
・主催:全日本大学軟式野球連盟
・主管:全日本大学軟式野球連盟
・日程:令和5年8月21日(月)〜8月25日(金)
・会場:長野オリンピックスタジアム・県営長野球場・県営上田球場
中野市営球場・佐久運動公園野球場
・人員:原和正、佐藤晃次、大口友久
長野県柔道整復師会会員7名
・初めに
今大会は全日本大学軟式野球選手権大会として第43回までこの名称で2020年まで行われて来た。2021年より全日本大学軟式野球選抜大会として名称が変わり、今回第3回目の大会となった。全国223校からなる23連盟の地区の代表30校が、長野県の5会場で熱戦を繰り広げた。
JATAC長野支部としては平成25年、第36回大会よりトレーナー活動を行っており選手、大会関係者のコンディショニング及びケガの対応を行って来た。
・結果:利用人数のべ14名。アイシング4件、テーピング6件、手技療法8件、固定3件。
1日目 走塁でスライディングの際、野手と接触し右手を突き負傷。橈骨下端部に圧痛著明。背側転位を確 認。受傷直後のため腫脹は軽度。限局性圧痛・介達痛著明。自動運動困難。コーレス骨折を疑い、整復固定し長野市の病院へ紹介。他、下腿部損傷4件。足関節捻挫1件。虫刺され(蜂)1件。
2日目 一塁手がファールフライをキャッチしようとスライディングした際、ベンチ前のガードに左膝を激突させ負傷。膝蓋骨に限局性圧痛著明。膝蓋骨辺縁部に皮下出血、腫脹著明。膝伸展不能。歩行不能。左膝蓋骨骨折を疑い、固定し専門医に紹介。他、膝関節捻挫1件
3日目 左手関節捻挫1件、頭部へのデットボール1件(選手を確認し試合継続)。
4日目 前日の左手関節捻挫への対応。
5日目 前々日の左手関節捻挫への対応。
・まとめ
今大会中は骨折の疑いがある選手が2名いたが、柔道整復師の対応措置で対応できた。やはりスポーツの現場においてあらためて柔道整復師はことに外傷においては適任と考える。
例年、平日開催の大会のためトレーナー参加者がJATAC長野だけでは集まらない状況になってきた。そこで、前回大会から公益社団法人長野県柔道整復師会にもお願いし協力して頂けるようになった。公益社団法人長野県柔道整復師会会員の協力のおかげで、平日5日間の13会場をなんとか担当することが出来、大会の救護、トレーナー活動が無事行えた。
JATAC長野支部は会員の年齢層が高くなってきているため活動参加を見送る会員が増えている。
若いJATAC長野支部会員が増えこの活動に興味を持って頂けると幸いと思う。
来年以降も大学軟式野球大会の成功のため協力していきたいと考えている。
(JATAC長野支部 大口友久)
第46回全日本軟式野球選手権大会トレーナー活動報告 (兵庫・和歌山・滋賀支部)
日時:令和5年11月20日(月)〜24日(金)
会場:くら寿司スタジアム、大阪シティ信用金庫スタジアム、住之江公園球場、尼崎市記念公園野球場、鳴尾
浜臨海野球場
参加者:岩本芳照、中村哲郎、角田公秀、岩坪亮弘、香西直樹(兵庫支部)、阪上哲哉、辻佳将(和歌山支部)高須英世(滋賀支部)
【結果】
・派遣回数 12回
・処置人数 21名
・施術内容・内訳
コンディショニング 6件
テーピング処置 9件
アイシング 3件
脳震盪の確認、対応 2件
相談 1件
【考察】
・今年度より、前もって派遣メンバーのLINEグループを作成した。これにより、開催前の情報の周知、連絡を確実に実施することができた。また、近年の課題になっていた怪我人の引継ぎもできるようになり、怪我の状況、実施した処置を次の球場の担当者に引き継ぐことが容易となり、怪我をした選手を最後まで一貫した処置でサポートをすることができた。
・今回の救護からコロナ前と同様にコンディショニングを再開した。しかし、大会運営側より、大会期間中のケガ以外の処置に関しては対応しないでほしいとの指摘があった。肩、肘、足などのコンディショニングはトレーナーとしての対応として間違ってはいないと思うが、大会側の要望に沿う形でコンディショニングを行わないようにすることになった。
・救護員の人員が不足している。活動費や開催場所、平日に行われているなど多くの問題があり、課題解決に向けて議論する必要を感じる。
報告:香西 直樹(JATAC兵庫)


