東京マラソン2019 活動報告(JATAC東京支部 小池龍太郎)
東京マラソンの人気は年々高まるばかりで、今年の参加ランナーは3万8000人、倍率12倍というから45万6000人が応募したことになる。45万人といえば大きな地方都市の全人口に匹敵する規模だ。
2020東京オリンピックに向けての試行錯誤の影響で今年の東京マラソンも昨年と大きな変更があった。ゴール地点から距離のある日比谷公園に全ランナーを集結させて更衣、クールダウンを行うのは大変だとの事務局側の判断で、今年はゴール付近の大きなビル数か所にランナーを分散させてアフターケアを行うこととなった。JATAC会員も、昨年活動した日比谷公園から、今年は大手町ゴール近くの明治安田生命ビルMY PLAZA4階での活動となった。
昨年と違って室内での活動はトレーナー、ランナーにとって空調環境は特段に改善されたが、一方施術スペースが狭くなったため、ベッド数も14台と昨年に比べて半減してしまった。ランナーを分散させたため、MY PLAZAで更衣するランナーは2500人ほどとのことだったが、ボディケアを希望するランナーが大勢いたため待ち時間が20〜30分と、かなり待たせてしまうことを余儀なくされた。また今年は開催日が2月の最終日曜日ではなく3月の第一日曜日に変更となったため、年間スケジュールに予定していた会員は戸惑う結果となった。
大会当日はコース、ゴール付近は交通規制が布かれるので午前9時までに荷物の搬送を行わなければならなかったが、東京マラソン事務局のミスで大会当日までに通行証が届かなかったのでやきもきしたが、何とか無事に荷物も搬送できた。午前10時30分、全国からトレーナー活動に協力してくれるJATAC会員が集まってきた。北は北海道、南は中国地方まで、約25名のスタッフが集結した。
今年の活動場所は都心のビル内ということでセキュリティチェックが厳しく、東京マラソン事務局の発行したADカードのほかにMY PLAZAビル内で活動する腕章、スタッフビブスの着用が義務付けられた。オリンピックに向けてのテロ対策強化は、平和に慣れきっている日本の急務ということだろう。
午後になるとランナーが続々とボランティアブースを訪れだした。大会当日はあいにくの雨天で、スタートからゴールまでずっと弱い雨が降り続けていたので、アルミのサバイバルシートに身を包んで震えながら訪れるランナーもいたが、熟練したJATAC会員の皆様のご協力により大過なくトレーナー活動を行うことができた。
午後5時に完全撤収して今年の東京マラソントレーナー活動も無事に幕を閉じた。ご協力いただいたJATAC会員には心より御礼申し上げます。
2019.3.29
posted by jatac-atc at 19:05|
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