1995-1996(平成7年度)
1995年7月16日 東京パレスホテルにて設立総会
開催理事15名、幹事2名、評議員20名を選出する。小野清子参議院議員を会長に推挙し、184名の会員がアスレチックトレーナーとして認定された。事務局長に蛭間栄介氏を承認。JATAC設立の原動力となったのは、柔道整復研修試験財団が柔整スポーツトレーナー制度に向けて立ち上げた「柔整スポーツトレーナー検討委員会」の発足であった(平成5年秋)。精力的な委員会の検討、また厚生省や医師会との紆余曲折の折衝を経て、平成6年(1994)7月から生涯教育講座「スポーツ科学講習会」として東京と大阪の2会場で行われたことはJATACの設立に大きな意味をもったといえる。当初の柔整スポーツトレーナー養成のための講座という形とはならなかったものの、それぞれの会場で100名近い柔道整復師の参加者があり、月1回土日の2日間を10ヶ月間にわたる熱気のある長期講習が実質的にスタートした。その間、参加者による柔整スポーツトレーナー協会設立のための精力的な議論が行われ、検討委員会での議論を経て「ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会」(略称JATAC)が生まれた。名称に「柔整」という言葉は無く、柔道整復師業界の団体であるというイメージのない団体としてスタートしたことはまさに画期的なことであった。この団体が広い視野に立って人々のスポーツ活動を支える団体として発展していくことを願い、また将来的には広く他の業種との統合も視野に入れながら、その核として柔道整復師が支えてゆくという基本的理念である。こうした考え方に賛同する人々によって設立総会が生まれたのである。(参照JATACニュースレポート創刊号より)
1995年9月12日 第1回理事会開催される(東京都接骨師会館)
184名の会員が承認された。平成7年(1995)度事業計画として、研修会の開催(年3-4回)、会員の活動支援、会報(ニュースレポート)発行(年3回)、会員証の発行などが承認された。
1996年3月17日 第1回全国活動報告会ならびに第2回年次総会開催(東京都接骨師会館)
記念すべき第1回全国報告会が東京で開催された。小野会長の講演をはじめ、会員によるトレーナー活動が報告された。発表されたトレーナー活動の詳細から柔道整復師の新分野の兆しや新しい学際的研究分野の方向が見えてきた。
1996-1997(平成8年度)
1997年2月22、23日 第1回「フットワークショップ・パートI」開催(長野県柔道整復師会館)
2日間の研修、試験合格者にはオーストラリア足病医評議会(Australian Institute of Podiatry Medicine)から修了証を発行された。講師はAndrew V Essen氏(前オーストラリア足病医協会会長)参加者51名
1997年3月15、16日 第2回全国活動報告会ならびに第3回年次総会開催(長野ロイヤルホテル・長野県農協アクティホール)
長野冬季オリンピックの開催を10ヶ月後に控えJATAC会員の意気と団結を示すと同時に、NATA優秀トレーナーのJim Whitesel氏を迎えNATAのスポーツテーピング技術を学ぶ。特別講演「アメリカのスポーツ界を支えるアスレチックトレーナーの役割」ワークショップ「アメリカにおけるスポーツテーピングの理論と実際」講師:Jim Whitesel氏(NFL Seattle Seahowks Head Trainer)
1997-1998(平成9年度)
1997年9月7-15日 第1回米国アスレチックトレーニングセミナー開催
米国オレゴン州ポートランド市「ポートランド州立大学(PSU)」において当大学Head Athletic TrainerであるJim Wallis氏によるNATAアスレチックトレーニングセミナーを開催、JATAC関係者を含め総勢20名が参加した。
1997年9月28-10月3日 第1回豪州スポーツポディアトリーセミナー「フットワークショップ・パートII開催
豪州サウスオーストラリア州アデレード市サウスオーストラリア大学において、「フットワークショップ・パートII」が開催され、国内で開催している「フットワークショップ・パートI」を修了した9名の会員が参加した。講習修了、試験合格者にサウスオーストラリア大学から修了証を発行された。講師はAndrew V Essen氏(前オーストラリア足病医協会会長)ほかサウスオーストラリア大学のスタッフ。
1997年10月1日 初代事務局長蛭間栄介氏の後を受け、菊地俊紀氏が2代目事務局長に就任
1998年1月24-2月22日 長野県支部が約1ヶ月にわたる長野冬季オリンピック大会にボランティアとして参加
JATAC長野の会員57名が参加、通訳として蛭間栄介氏参加。その活動内容の詳細は第3回全国活動報告会(東京)にて発表された。
1998年3月28、29日 第3回全国活動報告会ならびに第4回年次総会開催(ダスキン東京研修センター)
本報告会ではなんといっても特別企画として8題の報告がなされた「長野冬季オリンピックトレーナー活動報告が」圧巻であり、JATACの名前を名実ともにスポーツ界へ知らしめた。多忙の中、小野会長も駆けつけ会員を激励した。特別企画1「長野冬季オリンピックトレーナー活動報告」。特別企画2「JATACの活動と将来」。ワークショップ「テーピング」成瀬浩次氏。
1998-1999(平成10年度)
1998年6月6、7日 第3回フットワークショップ・パートIが大阪(大阪柔整会館)にて開催
参加者19名、講師:Andrew V Essen氏
1998年8月 第2回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
宮城県支部菊地晃会員ほか参加者22名
1999年2月 第4回全国活動報告会ならびに第5回年次総会開催(大阪体育大学)
特別講演「大学スポーツとJATACの役割」田口守隆(大阪体育大学学長)。特別企画「JATACこれからの戦略」。ワークショップ「テーピング」岸田光道氏。
1999-2000(平成11年度)
1999年4月24、25日 第5回フットワークショップ・パートI開催(宮城県名取市)
宮城県会員洞口直氏の名取市中央クリニックにて開催、参加者21名
1999年5月 会員数640名
1999年8月29日-9月5日 第3回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学
参加者25名
1999年11月5日-11日 第2回豪州スポーツ・ポディアトリーセミナー「フットワークショップ・パートII」開催(サウスオーストラリア州アデレード市サウスオーストラリア大学)
埼玉支部金井英樹会員ら参加者10名
2000年2月26、27日 NATAとの交流講演会開催(東京YMCAホテル)
ワークショップ「NATAのテーピング技術と実際」 講演会「NATAの動向と世界アスレチックトレーニング機構の創設」講師:Michael S Ferrara氏(米国ジョージア大学教授NATA-ATC)。参加者延べ約100名。NATAの提唱により世界アスレチック連合を計画しているとのことで、アスレチックの世界基準をめざしている。修了後の懇親会には小野会長も駆けつけてくださった。
Michael S Ferrara氏は現在、世界アスレチックトレーニング連合(WFATT)の会長を務めている。講義資料「スポーツ医学のチャンス到来」JATAC事務局発行(2000.3.25)
2000年3月25、26日 第5回全国活動報告会ならびに第6回年次総会開催(メイフェアプラザ仙台ワッセ)
小雪降る東北の地、仙台市で開催する。多忙の中、小野会長も駆けつけてくれた(第19回理事会)。特別講演「サッカー競技における暑熱環境下生体負担度とその対策」講師:戸苅晴彦(平成国際大学スポーツ科学研究所教授)特別企画「JATACこれからの戦略その2」ワークショップ「SAQトレーニングの理論と実際」外園隆、原田康弘氏
2000-2001(平成12年度)
2000年8月27日-9月4日 第4回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
和歌山県支部岸田昌章会員ほか参加者11名
2000年11月2-8日 第3回豪州スポーツ・ポディアトリーセミナー開催(サウスオーストラリア州アデレード市サウスオーストラリア大学)
東京支部輿水正子会員ほか参加者7名
2001年2月 会員数656名
2001年3月 第6回全国活動報告会ならびに第7回年次総会開催(千葉大学)
特別講演「スポーツによる膝の障害とリハビリテーション」講師:岡崎壮之(川崎製鉄健康保険組合千葉病院副院長)特別企画「JATACこれからの戦略その3」
2001-2002(平成13年度)
2001年6月18、19日 第1回WFATT(World Federation of Athletic Training and Therapy:会長Michael Ferrara)World Congress参加(米国カリフォルニア州ロサンゼルス市)
NATAの年次総会と連結して開催された。参加国16ヶ国。日本からはJATAC片岡副会長、池田理事、菊地事務局長, JATO(会長鹿倉氏ほか)、日本体育協会から数名などが参加。2年後に第2回大会が開催される。
2001年8月25日-9月1日 第13回世界移植者スポーツ大会にボランティアトレーナーとして参加
JATAC兵庫会員を中心にJATAC近畿、社団兵庫の会員など70名がサポート、参加国48ヶ国、11種目に及ぶ。活動の詳細は第7回全国活動報告会(東京)で報告された。
2001年8月29日-9月5日 第5回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
片岡副会長、長野支部原和正会員ほか参加者30名。片岡副会長、セミナー終了後、カルフォルニア大学フェラトン校を訪問し、NATA会長のJulie Max氏と会談する。
2001年12月 ニュースレポート発刊20号
2001年12月 認定更新制度スタート 東京、大阪、長野、北海道会場にて更新講習会開催
2002年3月 第7回全国活動報告会及び第8回年次総会開催(東京YMCA社会体育専門学校)
特別講演「野球選手のスポーツ障害とその対策」講師:吉松俊一(更埴中央病院長、長野県体育協会スポーツ科学委員長)特別企画1「第13回世界移植者スポーツ大会活動報告」特別企画2「21世紀のJATAC-国際大会への参加」ワークショップ「種目別テーピング:バレーボール」矢萩裕氏
2002-2003(平成14年度)
2002年5月3-6日 第6回アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
参加者は片岡幸雄副会長ら22名、このセミナーは柔道整復師のためのアドバンスコースとして開催された。参加者中約半分は2度目の参加であった。
2002年5月 NPO法人化申請
2002年6月16日 第1回認定委員会が開催される(東京)
理事会で承認された礒辺啓二郎氏(千葉大学教授、整形外科)、岡本武昌氏(明治鍼灸短期大学教授、柔道整復師)、佐藤 ノ氏(仙台大学教授、リハビリ)、片岡幸雄氏(本会副会長、千葉大学教授、スポーツ科学)、猪股俊二氏(本会専務理事、元国際武道大学教授、元文部省教科調査官、健康教育)の5氏による委員会が発足。互選により委員長に片岡幸雄氏(本会副会長、千葉大学教授、スポーツ科学)が選出された。
2002年8月15日 NPO法人認可
2002年10月14日 NPO法人記念大会開催(東京八重洲ホール)
小野会長による基調講演、祝賀会を開催。大会に先立ち、午前中に平成14年度第2回認定更新講習会が開催され、増原光彦講師(大阪体育大学教授・本協会理事)による講演「筋の収縮特性と傷害」、会員によるパネルディスカッション「競技者の筋肉及び関節のコンディショニング管理」が行われた。全国から100名を越える参加者があり、盛会のうちに終了。来賓として日本スポーツ整復療法学会より岡本武昌副会長、JB日本接骨師会より松原伸行常務理事、千葉大学教育学部礒辺啓二郎教授に参加頂いた。
2002年12月22、23日 第7回フットワークショップ・パートI開催(東京YMCA社会体育専門学校)
過去最多の40名が参加
2003年2月 冬季アジア大会でボランティアトレーナー活動
青森支部会員を中心に活動。活動の詳細は第8回全国活動報告会(埼玉)で報告された。
2003年3月 会員数664名
2003-2004(平成15年度)
2003年4月12、13日 第8回全国活動報告会ならびに平成14年度年次総会開催(大宮ソニックシティ)
NPO法人化後初の全国活動報告会は、初めての4月開催。特別講演「加圧筋力トレーニング」講師:石井直方氏(東京大学教養学部大学院教授)特別企画I「青森冬季アジア大会報告」特別企画II「スポーツ現場における初期治療と管理」ワークショップ「PNFのスポーツへの応用と実践」講師:市川繁之氏
2003年5月2-8日 第8回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
2回目となるアドバンスコース。東京支部伊澤政男会員他参加者20名
2003年5月26、27日 第2回WFATT(World Federation of Athletic Training and Therapy:会長Michael Ferrara)World Congress参加(カナダ ブリティッシュコロンビア州ビクトリア)
2001年に続く2回目の世界会議に池田理事、菊地事務局長、牛島会員が参加。日本からは前回同様 JATO(会長鹿倉氏ほか)、日本体育協会が参加。
2003年9月1-11日 第9回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
増原光彦理事を団長に24名が参加。初のロサンゼルスオプショナルツアーを敢行。
2003年11月2、3日 第8回フットワークショップ・パートI開催(JB日本接骨師会JBビル)参加者22名
2004-2005(平成16年度)
2004年4月 会員数755名
2004年4月17、18日 第9回全国活動報告会ならびに平成15年度年次総会開催(兵庫県柔道整復師会)
特別講演「実践スポーツ内科学」講師:賀来正俊氏(賀来医院院長)特別企画「柔道整復師のトレーナー活動の将来展望」ワークショップ「スポーツビジョンの基礎と実践」講師:田村知則氏
2004年5月2-8日 第10回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
3回目のアドバンスコースに宮城支部細谷賢一会員他9名が参加。
2004年5月1-7日 第4回豪州スポーツ・ポディアトリーセミナー開催(サウスオーストラリア州アデレード市サウスオーストラリア大学)
岩田勝副会長を団長に、青森支部近江俊正会員ほか参加者11名。
2004年8月30日-9月8日 第11回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
岩本芳照理事を団長に過去最多の44名が参加。
2005年2月11、12日 第9回フットワークショップ・パートI開催(JB日本接骨師会JBビル) 参加者21名
2005年2月 スペシャルオリンピックスにボランティアトレーナーとして参加
長野支部を中心に、全国の会員に参加を呼びかけた。主にフロアホッケー競技で活動。
2005-2006(平成17年度)
2005年4月 会員数767名
2005年4月10日 平成16年度通常総会兼認定更新講習会東京会場開催(東京YMCA社会体育・保育専門学校)
今年度より通常総会と活動報告会の開催を分離。通常総会は認定更新講習会の合間に行われた。全国より約90名の会員が参加。講演「人工関節とスポーツ」講師:中野偉夫(静岡大学名誉教授)「治療に活かす筋酸素動態の生理」講師:増原光彦(大阪体育大学副学長)シンポジウム「スポーツとリスト」
2005年4月29-5月5日 第12回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
岡本武昌会員(大阪)を団長に12名が参加。
2005年7月17日、18日 10周年記念大会(第10回全国活動報告会)開催
2005年8月28日−9月6日 第13回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学) 片岡幸雄副会長を団長に10名が参加。
2005年12月 新規役員選挙実施
2006-2007(平成18年度)
2006年4月 会員数782名
2006年4月9日 平成17年度通常総会兼認定更新講習会東京会場開催(東京海洋大学品川キャンパス)
通常総会で正会員資格拡大を承認。正会員の基礎資格を鍼灸師、PT、日本体育協会AT、NATAATC等に拡大。
2006年7月16日、17日 第11回全国活動報告会を長野市で開催。300名が参加。
2006年8月29日-9月7日 第14回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
片岡幸雄副会長を団長に30名が参加。初のサンフランシスコツアーを敢行。
2006年10月 通信教育制度開始(前後期制)
2007年2月18日 東京マラソン2007にボランティアトレーナーとして全国から35名の会員が参加。
2007-2008(平成19年度)
2007年4月 会員数777名
2007年4月8日 平成18年度通常総会開催(東京海洋大学品川キャンパス)
2007年4月29日、30日 第10回フットワークショップパートI開催(東京海洋大学品川キャンパス) 参加者13名
エッセン先生に加え、「フォームソティクス」の提唱者ニュージーランドのチャーリー先生が初来日で講義の一部を担当。
2007年5月3日-5日 第5回フットワークショップ・パートII開催(千葉大学西千葉キャンパス) 参加者9名 国内で初開催
2007年7月15日、16日 第12回全国活動報告会を福岡市で開催。全国から343名の参加者。
2007年9月5日-9月14日 第15回米国アスレチックトレーニングセミナー開催(オレゴン州ポートランド市ポートランド州立大学)
原和正副会長を団長に27名が参加。昨年に引き続いてサンフランシスコツアーを敢行し、サンフランシスコ大学を視察。
2007年12月 新期役員選挙実施
2008年2月17日 東京マラソン2008にボランティアトレーナーとして全国から32名の会員が参加。
2008-2009(平成20年度)
2008年4月 会員数782名
2008年4月6日 平成19年度通常総会兼本部講習会開催(月島区民館)
2008年5月 通信教育制度が年三期制に変更
2008年7月19日、20日 第13回全国活動報告会を横浜市で開催。全国から231名の参加者。
2008年8月29日-9月8日 第16回米国研修開催
本年度は自然カイロプラクティック協会との共催で、従来のアスレチックトレーニング研修(ポートランド州立大学)に加えて人体解剖実習(ワシントン州ケンモア市バスティーユ大学)を実施。加瀬建造・増原光彦理事を団長に18名が参加。